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京都 大雨 九条[日記] 2019/04/09

メジコレでご一緒させていただいている、兵庫の<古民芸たつの>の長澤さんがある朝、遠くをみるような夢見がちな目でわたくしにこう言うのであった。
「今度、京都で新しい骨董市が始まりますが、かなりいいモノになりそうなんですよ」
大事な秘密を打ち明けでもするように。

ご存知のように全国を駆け回る長澤さんの言葉であれば信に足る。そのうえこうも付け加えてくれた(むろん小声で)。
「自分がいつもわざわざ訪ねてゆくような、地方のウブ出し屋さんも出店するのでそれもまた楽しみなんですよ」 と。
ここまで聞いて、京都に行かぬ骨董屋がいるであろうか? 

何に依らず、初回は興味深いもの。
面倒臭がりなわたくしでも現場に立って見てみたい!
と思うようになり、ホテルの予約を入れたのがほぼひと月前。
その時は良かったんです、そのときは。

でも催事の後すぐ、というのがタイトすぎた。
常ならばボゥと温泉に浸かっているとき。
二時間半も新幹線にゆられ、だんだん腹が立ってきたので、
京都につき直ぐうどん屋に入ってしまった。
この選択もいま思えば間違っていたか…。

九条の殿田食堂。
行きたかったお店で、とても美味しかったのだが、あきらかに「食べ過ぎ〜」。
けいらん、ビール、寿司大皿。

諸々のストレスを食欲で解消しようとする、地獄の行脚が始まったのである。